銘:亀甲(きっこう)
竹のトロンボーン
一本の竹の表面をできる限り真っすぐに削る(A)。
その削った外形に合わせて、別の根っこがついた太い竹の内部をできる限り真っすぐに削る(B)。
(A)を内管、(B)を外管と呼んでいる。
(A)を(B)に差し込み伸び縮みさせることが可能になっている。
唄口部分(C)は別のやや細い竹の根っこの部分を加工して、(A)の先端に差し込んでいる。その唄口から息を吹き込み音を鳴らす。
(A)と(B)を伸び縮みさせることで音の高さを変える。
写真の亀甲は楽器の先端部分に亀甲竹の根っこが取り付けられている。竹の内外共に漆を丹念に塗り仕上げている。
誠五音の名前の由来は、誠の五感で感じる音を奏でたいという思いと、製作者の名前(誠五)を掛けたものである。
竹のタップシューズ
左右のくつ共に、周りに4つの穴が開けてあり、そこに竹筒を下から差し込む。
長さの異なる竹筒は全部で16本ある。
それらはすべて同じ太さに削ってあるので、自在に差し替えることができる。
左右4本ずつ、合計8本の竹筒を装着した状態でくつを履き、かかとやつま先を踏んで音を鳴らす。
竹筒には自然をテーマに蒔絵や螺鈿(らでん)を施してある。
演奏風景
ウエスティ
洛西竹林公園
制作風景